ヤマグチについて

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ヤマグチのストーリーコラム

story column

創業時の奮闘エピソード

episode 01

昭和51年

岩谷産業株式会社様・株式会社丸一様と取引開始
(エアゾール部品)

ヤマグチの歴史は、昭和48年4月1日に現会長・山口一明が勤務していた会社から独立、プラスチック射出成形を事業として創業したことから始まります。

大きな転機となったのが昭和51年、岩谷産業様との取引が始まったこと。

当時、作業場を借りていた工場のツテで、プラスチック射出成形を請け負える会社を探していた岩谷産業様と、射出成形を生業としていたヤマグチとの取引がスタート。

人と人とのご縁で、ビジネスが始まったのです。

創業者 山口一明 創業者 山口一明

そこから、岩谷産業様が仲介役となり、丸一様との取引が始まります。

エアゾールのキャップがついた殺虫剤の組み立てをしていた丸一様。
製造コストの削減が課題になっていました。

射出成形でエアゾール部品を作る際、小さな機械を使うほどコストが低減できます。しかし、メーカー側から要求される数量を生産するには、大きな機械を使わないと間に合わない・・・。

商品一覧

そこで一明は考えました。
「小さな機械でエアゾール部品を大量に作り、コストを下げることはできないか」。
一明は金型を研究し、小型の機械でも部品を大量生産できる方法を編み出し、顧客が求める価格と数量をクリアしたのです。

顧客のニーズを理解し、深堀りし、「どうしたら実現できるか」と創意工夫を以て取り組む。ヤマグチのDNAは、この頃から息づいていたと言えるかもしれません。

episode 02

昭和60年

本社工場および事務所を増築
金型製作部門を設立

昭和60年、本社工場と事務所を増設。そして金型製作部門を設立します。
プラスチック射出成形を事業とする会社で、金型から一貫して製作を手掛ける会社はまれです。
ではなぜ、ヤマグチは金型製作部門を立ち上げたのでしょうか。

それは、金型から一貫生産を行うことのメリットが大きい、という経営判断からでした。プラスチック射出成形機を新たに導入するよりも、金型を製作するための工作機械を自社で抱える方が、導入コストや維持費は大きくなる。

それでも、一貫生産ができることは顧客にとって大きなメリットになる、と考えたのです。

作業風景

こんなケースがありました。

消臭剤のキャップの製造を依頼された際、顧客から難しいデザインの提案が上がってきました。
ヤマグチ側は、デザインを見て、射出成形技術から考えて「技術的に難しい」、「恐らく、キャップとしての機能を果たさない」と判断しました。

顧客に説明をしますが、顧客は首をタテに振りません。このままでは、注文を別の会社に取られてしまう・・・。

作業風景

「それなら、実際に作ってみよう」。
顧客との交渉に当たっていたメンバーからの一言で、サンプル作りがスタートしました。

金型を起こし、射出成形でサンプルを作り、実際にキャップを製作したのです。そして、そのサンプルを持って顧客に説明をしました。

「サンプルAであれば、機能的には問題ありませんが、ここのデザインが実現できません。サンプルBは見た目は良いのですが、機能的に問題が出てきてしまいます」

この説明を聞いた顧客は、こう言ったそうです。

「ありがとうございます。ここまで真剣に取り組んでくださるなら、 御社と一緒に仕事をしたいです」

これは、ヤマグチが金型からの一貫生産を行っていたからこそ実現できたこと。

こうした経験・ノウハウを積み重ね、ヤマグチは今もプラスチック射出成形の技術を磨き、顧客へ最高の価値を提供しているのです。

株式会社ヤマグチ

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